エメラルドグリーンの便はなんの色?

鹿児島にある某病院の薬剤部で、ある日病棟の看護師Aさんから1本の電話がありました。
「今日◯◯病院から転院してきた患者さんのオムツを開いたら便が綺麗な緑色なんやけど!これって薬の影響!?」

よくよく話を聞くと、栄養を入れるお鼻のチューブの先にも同じ色がついていたとのこと…うーん、たしかに薬が怪しいですよね。でも緑の便といえば、赤ちゃんがよくなるビリルビンによる酸化便、大人でも胃腸機能の低下で起こることがあります。しかしそこはママさん看護師さん、「赤ちゃんの緑色便とは違うの!ホントに綺麗な蛍光のエメラルドグリーンなの!」

はて、綺麗な蛍光エメラルドグリーン?しかし飲んでる薬は胃薬に降圧薬だけ、そんな副作用聞いたことがない。困りに困って、転院先の、薬剤部に直近で投与した点滴と内服薬を問い合わせるも、特に変わったものはない。教科書、ネット、メーカーの相談室、思いつく限り調べましたが結局理由が分からず、数日後には便の色も普通になったとカルテで確認しました。

時は流れ、このことをすっかり忘れていた半年後、別の患者さんの電子カルテ閲覧中に『エメラルドグリーンの便あり』の記事を発見。驚いて、隣でカルテを見ていた言語療法士に以前の経緯を話しました。すると「あぁ、それ着色した食紅のせいですよ。◯◯病院では嚥下の評価に色つけた食紅使うらしいです。」

なんと!目からウロコ!口から入るのは食べ物と薬だけではなかったんです。そうですよね、薬でエメラルドグリーンの着色なんかないですよね!意外なところからの謎解きに、喜び勇んでAさんに真相を伝えに行きました。「Aさん!前にあったエメラルドグリーンのうんち、原因わかりました!」「食紅やろ?」「…え!?」「あれ?ゆわんかったっけ?◯◯病院では嚥下評価に使うんやって。◯◯病院から転職してきた子に聞いた。」

えー、教えくださいよー。自分が納得したら、このフィードバックのなさ。病院では常に感度よくしておかないと、情報に乗り遅れることを痛感した出来事でした。
ちなみにAさんがこの情報を教えてもらった看護師さん、こちらのサイトを利用してウチの病院に来られたそうです
⇒ http://xn--gmqw6dv4pi9ak81bjzovw7ay25a.com/